個人開発、やってまっか?
まいど!個人開発の調子はどうでっか?
え?個人開発してない?なんで?
令和は個人開発の時代でっしゃろ?それやのに個人開発してないっちゅうのは、ちょっと聞き捨てなりまへんな
もしかしたらあんさんは個人開発のおもろさを知らんってことやろか?
カーッ!!
ほんまかいな。ビックリ仰天やわ。まぁちょうどええわ。ほなワイが今から教えたるさかいな。よう聞いときや。この話が終わるころにはあんさんも個人開発しとーてしとーてたまらんくなるはずやで
まずな、人間っちゅうもんはやな、消費だけじゃ満足感が得られん生き物なんよ。テレビやらYouTubeやらゲームやら、いろいろおもろいもんあるやろ。それは楽しんだらええよ。ワイも好きやで
でもな、それはどこまでいっても消費やねん
他の誰かが作ったものを楽しむのは消費やねん。人間、それだけじゃあかんで。ほんまにおもろいのはな、生産や
生産っちゅうても、作るもんはなんでもええで。絵を書いてもええし、ブログを書いてもええし、モノを作ってもええし、なんでもええ。とにかく、作るんや。作ったもんを、他の人に見てもらう、使ってもらう、楽しんでもらう、それが生産のおもろいところや
なんで生産のほうがおもろいかというと、人間はそういうふうにできとるからやろな。
人間が生産をおもろいと思うのは、ホモ・サピエンスが持つ特性なんよ。生産がええとか悪いとかいう話やなくて、本能的なもんなんよ
せやから生産しよ、な?
まぁ別に個人開発じゃなくてもええけどな、でも個人開発はええで
金はかからんしな。スキルアップにもなるで。それも、せまーい範囲でのスキルじゃなくて、「商売」のスキルや。現代社会は資本主義やからな、商売のスキルがあるにこしたことはないやろ。失敗しても失うもんは無い。うまくいけば金も儲かる。
な、やるしかないやろ?
まぁここまで言うても、たいがいの人はやらん。それが世の常や。
あんさんは知らんかもしれんけどな、実はみんなやってんで。やってないのはあんさんだけや。
例えば、「エンジニアと人生」とか「運営者ギルド」いうエンジニアが集まっとるコミュニティがあるんやけどな、そこに個人開発やっとる人ぎょーさんおるわ。まわりの人がやっとる方がやる気も出るっちゅうもんや。もしよかったら入ってみたらええ。
だいぶ早口でしゃべってきたな。ちょっと一回休憩しよ。はい、飴ちゃん
お金儲けはできたほうがええで
ほんでな、どうせやるんやったら、お金儲けできた方がええやろ。
たまにおるで、お金儲けにならんくてもええっていう人。自分で作ったものを使ってもらえるだけで嬉しいとか、新しい技術を身につけられるだけで嬉しいとか、そういう人な。
まぁそれもええけどやな、お金は儲かったほうがええねんて、ホンマ。
なんでかっていうとな、お金儲けして、リッチになるとか、FIREするとか、そんなちゃちな話やないで。これも人間の本能の問題や
もしあんさんが、毎週毎週炊き出しのボランティアしとるような人やったら違うけどな、そうやないんやったらちょっと聞いてや
人間、一回満足してもな、飽き足らんくなんねん。もっともっと、って欲しがりよるねん。そういうとこあるやろ。
例えばな、お金儲けせずに個人開発でアプリ作ってな、知らん人にダウンロードしてもらって使ってもらったらな、めちゃんこ嬉しいで。そら最高な気分や。これが生産の喜びなんやろな。消費とは違う達成感っちゅうんかな、そういうのはあるわ
でもな、1ヶ月も経ってみ、使ってくれる人が増えへんかったら、悲しくなってくる。もっとたくさんの人に使ってほしい、ってなるんやわ。人間ってほんま愚かよな。足るを知る、みたいな言葉は知っとっても、本能が欲しがりよるんやもん。
よしんばユーザーが増えたとしてもやな、半年もしたら、お金欲しくなるよ。こんなに使ってもらってるんやから、この人たちお金払ってくれるんちゃう?自分も結構時間使ってるし、お金払ってくれたらもっとおもろいんちゃう?ってな
分かるか?個人開発でお金儲けする理由はやな、楽しみを持続させるためや。人生の目的は楽しむことやろ。瞬間的な楽しさやのうて、持続的な楽しさを追い求めなあかん。愚かな人間の本能に向き合ったらな、お金儲けはせなしゃーないねん
え?でもどうやってお金儲けしたらええか分からんって?
オーケイ、オーケイ、大丈夫や。ワイがめっちゃええこと教えたるさかいな
これホンマは言いたくなかったんやけどな、出血大サービスやで。noteやったらこっから有料になるとこやわ
これはワイが発見したことなんやけど、実はな、誰しも、商売のセンスはあるねん。あんさんにも、や。信じられへんかもしれん。でもあるんや。ほとんどの人は発揮できてないけどな
誰しもが持っとる本来の商売センスを台無しにしとるもんがある。それがビジネス用語や。これがホンマにクセもんやねん
3C分析とか、SWOT分析とか、知っとるやろ?こういうやつな。あとは、最近出てきたやつやと、ネットワーク効果とか、競合優位性とか、LTVとか、Product Led Growthとか、もうとにかくこういうの全部や。
まさかこいつらのせいで自分の商売センスがめちゃくちゃにされとるとは誰も思わんわな。知れば知るほど自分はビジネスに精通しとると思うやろ。それが普通や
こういうのは全部な、忘れてしもたらええわ。
代わりにワイが考えたのは「飲食店経営してないときだけアホになる理論」や。今日はこれだけ覚えて帰ってもろたらええわ。これはホンマに大事な理論やで。
飲食店経営してないときだけアホになる個人開発
これはな、一言で言うと、飲食店を経営するかのように個人開発しろ、っちゅうことなんやけどな。あんさんも、外食したことくらいあるやろ?ファーストフードだけやなくて、おしゃれなカフェとか、寂れた中華料理店とか、ラーメン屋とか、色んなお店でご飯食べたことあるやろ。その経験さえあれば問題ない。あとは、もともと持っとる商売センスを解放してあげるだけや
この理論はどんな商売にも当てはまるけどやな、今回は個人開発アプリを例にして話していくわな。分かりやすいように、10か条にまとめたから、一個ずつ行くで
1. 月見団子やなくて、ラーメンを売りなはれ
まず最初は、何を売るのか。めちゃんこ大事やな。ほな聞くけど、飲食店経営して儲けようと思った時に、この中で、「わたし、ぼくは月見団子を売りますー!」っていう人、おる?
おらんよな?月見団子売ったらあかんで?
いや、絶対にあかんわけやないけど、儲かりにくいわ。お月見なんて、年に1回だけやろ。年に1回しか食べへんモンだけ売ってても、儲かりまへん。
え?当たり前のこと言っとるように聞こえる?
そらそうやろうな。あんさんには商売のセンスがあるんやから、これが当たり前のことのように聞こえてもらわなあかん。ここが肝や。飲食店の例で考えたら当たり前に分かることが、ビジネスやITの世界に入ると、いろんなビジネス用語が邪魔して、この商売センスを隠してしまいよるんや
ほな何売ったらええのん?って話やけど、ラーメンとかでええんちゃう?あとは、カレーとかな。みんな大好きなもんがええわ。あと、年がら年中、しょっちゅう食べるやつな。
でも流石に、天下一品の隣にこってりラーメン屋さん出すのはやめときや。カテゴリは勝負せんでええねんけど、なんか選ばれる理由は作ってあげなあかんな。海鮮ラーメンを打ち出すのがええのか、調理のスピードで勝負するのがええのか、立地で勝負するのがええのか、それは知らんけど、強敵に真っ向勝負はやめといたほうがええな
あ、もしかして、具体的に何したらええのかが分からんのよ、って思ってる?
あるある。個人開発したいけど、何やれば分からん、っていうやつな。
結論はな、それはワイには分からん。というか、ほとんど誰にも分からんのとちゃう?それが分かったら商売の成功確率100%ってことやろ?そんな都合のいい話ではないんよ、残念ながら
でも解決策はあるよ。アイデアを出しまくって、よさそうなやつをどんどん試してみる。これや。
飲食店は、出店してしもたら、後には引けへんからね。よさそうなやつをどんどん試すことはできへん。でもな、個人開発のええところは、コストがかからんところや。なんぼでもコストかけずに試せて、あかんかったら店じまいすればええんやから、最強やろ
とにかくアイデアを出しまくったらええだけよ。アイデアが出ません、って人もおるけどな、そんな人のために、ワイが普段どんなしょうもないアイデアを出してるか、教えたるわ。
UX最高の調整さん(原文ママ)
調整さん、ってあるやろ。友達同士でスケジュール調整するやつ。ワイのアイデアはな、それをめっちゃ使いやすくする、っていうのや。どや。アイデアなんて、こんなんで十分や。今あるアプリとかサービスをめっちゃ使いやすくする、っていうアイデアが出ん人おる?
雨の日、電車に乗るときに便利な傘(原文ママ)
雨の日はほんまダルいよな。特に電車移動のとき、濡れた傘、みなさんどうしてはりますのん?足に挟むのも嫌やし、他の人に当てるのも申し訳ないし、立てるところもないし、辛いわー、って思ってた時にメモったやつやな。別にアプリに限らず、辛いことあったらメモっていこうな。辛いこと、あるやろ?辛いと思ったらチャンスやで
今まで食べたもの(パン総量、ご飯総量)とかをARで見せる(原文ママ)
今までに食べた食パンの数ってどのくらいなんやろ?って思った時のアイデアやね。ARを使って、大量の食パンが目の前に現れたらおもろくない?これって、さっきワイが言ってた月見団子パターンね。一回楽しんだら終わりのやつ。アイデアの段階では、別にええんよ。商売になるかならんかは後で考えればええからね。
有効期限付きのお金(原文ママ)
格差が広がるのってダルくない?格差があるのは、お金に有効期限がないからちゃうかな。お金に有効期限があったら、お金持ちの人も期限までに使い切らなあかんし、経済はまわるわ、格差はなくなるわで、めっちゃ世界平和になるんちゃう?っていうアイデア。ワイが世界の銀行になる!っていう勢いが感じられるアイデアやね。実現できるかどうかも、アイデア段階ではどうでもええんよ。こっから別の実現可能なアイデアが生まれるかもしれへんしね。
Kindleハイライト→シェア→Notion DB(原文ママ)
せっかくKindleで本読んでも、1ヶ月も経ったら読んだ内容忘れてしまうんよなー。いいなー、と思った文章をNotionとかにかんたんに保存しておけたら、めっちゃ読書はかどるんちゃうかなー、っていうアイデア。ちなみに、これが今のワイの代表作「BookNotion」の元になったアイデアですわ。
これ。もしよかったら使ってみてな
何百個もあるアイデアの中に、こういう当たりがたまーに出てくるのよ。その確率は神のみぞ知るところやからね。ワイらにできることは、とにかく大量のアイデアを出すことだけよ
2. 素材で勝負はやめときや
こういうカレー屋があったらどうやろか?
「インド南東部でしか手に入らない珍しいスパイスを使ったカレーです」
ちょっとは気になるかもしらんね。立ち止まりはするかもしれん。キャッチーではある。でも、ワイはこのお店には入らんかな。普通においしいカレーを食べたいんよ。普通においしいカレーが、小綺麗なお店で、ストレスなく食べれたらそれで結構満足なんよ。
素材に惹かれて入店する人は、よっぽどのカレーマニアの人くらいやろね。その人も、リピートするかどうかは、味とかサービスが良かったかどうかで決めるんちゃう?
素材で勝負はやめといたほうがええ。体験で勝負せな、長続きする商売にはならへんで。
ちなみに、素材で勝負する飲食店は見たことがないわ。でも、個人開発ではよく見かけるで
アホになった個人開発
新技術を使いました、っていうアプリ、あれは、素材で勝負してもうてる飲食店やな。ユーザーにとっては、どんな技術が使われてるかはどうでもええのよ。気にしてるのは、良い体験ができるかどうかだけ
しかしこれは、ほんまによく見かけるね
ちなみに、これをやってしまう人は、他のやったらあかんことも大体全部やってしまうことが多いから、元々の目的意識が違うんやろね
新しい技術を使ってみたいから、勉強がてらアプリを作ってみました、ってことなんかな。別に悪くはないけどね、ながーく個人開発を楽しみたいなら、お金儲けのことはやっぱり考えたほうがええとワイは思うな
唯一、新しい技術を使ってええときもあるで。それは、今までやりたかったけどできひんかったことが、新技術で実現できるようになったときや。これに当てはまるなら、新技術を使うことは悪いことやない。むしろ、ええことや。なぜなら、他の個人開発者や会社がまだ気づいてない可能性があるからな。チャンスがでかいかもしれん。これがあるから、新技術のウォッチは必要なんや。
3. 路地裏に店構えても、誰も来てくれへん
最近はまだええわ。Google Mapやら食べログやら、インターネットのおかげで、クチコミさえよければわざわざ路地裏のお店まで来てもらえるかもしれん。
それでもやな、路地裏に店は構えんほうがええで。ふらっと通りがかって入ってくれるお客さんの数が全然足りへんからな。わざわざクチコミを見て来てくれるお客さんなんて、ほんの一部や。それやと商売上がったりやで。
まずお店を見つけてもらわな。中に入って食べてもらうことだけ考えてたらあかんで。どうやってお店に入ってもらうかだけ考えててもあかんで。まずお店を見つけてもらわな、なんも始まらへんからな。
個人開発でも、全く同じことやで。路地裏に店構えても、誰も来てくれへん。
アホになった個人開発
この基本のキを忘れた個人開発者は、使ってもらった時のことしか考えんようになってしまう。飲食店でいうたら、注文されたもんを出して、食べ終わるところまで、この短い期間のことしか考えずにアプリを作ってしまうんやな。
まずアプリを見つけてもらわなあかんことに気づいてない。せいぜい、SNSのアカウントとかブログでリリースしたときだけ宣伝するくらいやろ。そんな飲食店ある?開店しました!ってインスタグラムで投稿して、それから何にもせんお店、ないやろ?それをやってしまったらあかんのよ
SEOとASOくらいはやろうな。SNSでも、継続的に宣伝せなあかんしな。具体的に何をせなあかんのかはアプリの内容によっても違うし、それは自分で考えてや。この問題意識さえあれば、やったほうがよさそうなことは無限に思いつくと思うで。あとはそれを地道にやっていくだけや
4. 店構えで「入っても大丈夫かな?」と心配させたらあかん
もちろん、お店を見つけてもらったら入店してもらえるわけやないで。そらそやな。他にもぎょーさんお店はあるんやから、入ってもらいやすい店構えやないとあかん。
たまにあるやろ、「あれ?お昼の時間帯やのに、中に誰もお客さんおらん?マズいんかな?」「なんか店の中が暗いな。閉まってんのか?」「飲食店っぽいけど、これ何のお店?定食屋?寿司屋?」あるよな。
お店を見つけてもらうのも大変やのに、せっかく見つけてもらっても、こんな佇まいじゃ入店してもらえへんで。
営業中、って看板は出したほうがええし、ランプは明るくしといたほうがええし、中にお客さんがおることが外から見えたほうがええわな。
アホになった個人開発
個人開発で店構えを気にせんかったらどうなるか。まず結構あるのが、何ができるアプリなのか分からんやつな。お客さんは、いろーんなアプリの中からどれにするか選ばなあかんのやから、一瞬で、何ができるアプリなのか理解してもらわなあかんで。「未だかつてない体験ができるアプリ」とか、最悪やな
ラーメン屋の看板にデカデカと「誰も食べたことがない味」って書く人おらへんもんね。
あと、アプリやったら、アップデート頻度はめっちゃ大事やな。使ってる途中でサポートがなくなるかもしれんアプリなんて、使いたくないやろ。ワイやったら、日常使いするためのアプリを探しとる時に、最新アップデートが3ヶ月以上前のやつはためらってしまうな。だいたいみんなそんな感覚やろ。
飲食店に入るかどうか決める時と同じやけど、既存ユーザーがいるのかどうかはめっちゃ重要やで。そういうので決めるんやから、みんな。細かい機能差とかそんな見いひんて。既存ユーザーがいますよ!っていうのは、ほっといても外から見えるようにはならんからね。「ダウンロード数10000突破!」とか、ユーザーの声を見えるところに貼るとか、結構気をつけとかな忘れがちなとこやわ。
5. 客が来たら水とメニューくらい出しなはれ
お店に入るやろ。で、水とメニューがサッと出てこーへんお店、めっちゃ嫌やない?なんなんやろな、あれ。めちゃくちゃ不安になるよな。もしかしたら日本に特有なんかもしれんけどな、客が入店したら、水とメニューくらいはサッと出せるようにしよな。
ちなみに、これは、どんなお店なのか、どんなお客さんなのか、によって、出すもん考えなあかんで。高級レストランでおしぼり出したらあかん。800円のランチ食べに来てるサラリーマンに、メニューの説明するのもあかんわ。ましてや、アンケート用紙を渡して、住所とか性別とか名前を書かせてみ。もう次は無いな
アホになった個人開発
ダウンロードしてもらいました!めでたいな!ダウンロードしてもらえるなんて、こんな奇跡はないよ。それやのに、使い始めてもらうまでの誘導が全然ないアプリは、もったいないな〜。サインナップした後に、名前やらアイコンやら設定させるのも、ちょっとしんどい時あるよ。
飲食店と違って、アプリの場合はお客さんすぐ離脱しよるからね。飲食店よりも、もっともっと気をつけなあかん。
基本的には、高級レストランみたいなおもてなしをすべきアプリはほぼ無いからね。ほとんどのユーザーは飽きっぽいし、文字をちゃんと読まへんし、雰囲気で使い始めよるから、ランチタイムのサラリーマン相手にしとるくらいの感覚でちょうどええんちゃうかな。それか、酔っ払って二次会に来てるサラリーマンを想定してもええわ。メニューをサッと出して、おすすめをパッと言って、サクッと注文してもらう。このシンプルさとスピード感が大事やで
6. 外食したことがないやつが飲食店経営して成功するわけないがな
あんさんの友達がこう言ってきたらどうする?「オレな、今までの人生で外食したことないんやけど、飲食店経営で一発当てようと思う。食べログで色々研究したから行けるはずやねん」
その友達の勇気は大したもんや。でも、止めなあかん。勝算はゼロや。外食したことないやつが飲食店経営して成功するわけがないんよ
お客さんがどうやってお店選びするかも分からんやろうし、良いサービスと悪いサービスの区別もつかんやろな。
飲食店経営するなら、いろんなお店に実際に行かなあかんのは当然のことや。食べログだけ見ててもあかんで。この店は看板が良いな、この店は冷房が強すぎて寒いな、この店は割り箸がチープやな、この店のウォーターサーバーはめっちゃ冷えてて水がうまいな、この店は机にホコリが溜まってて汚いな、とかとか、無限に学習できるはずや。
特に、競合となるお店には絶対に行ったほうがええやろ。いかんやつおらへん
アホになった個人開発
個人開発をやろうっちゅうのに、いろんなアプリを試してないのはよろしくないな。良いのも悪いのも、どっちも触った方がええで。差分が分かるからな。自分がユーザーになったら、こまか〜いところが気になるはずや。でもな、ユーザーとしての体験が少ないと、細かいところに気を配れないんや。アカウント作成するときのパスワード設定だけでも、いくらでも改善余地はあるで。
全部が全部細かいところに気を配れっちゅうのはムリな話やけどな。でもお客さんが気にするところはまぁ全部大事や。キッチンがどんなに汚くてもお客さんは気にせんけど、机の上に前の客の髪の毛が一本落ちてたらめっちゃ嫌やろ。そういうもんよ。
ちなみに、リファクタリングはキッチンの掃除みたいなもんやからな。大事やけど、もっと大事なことがいっぱいあることを忘れたらあかん
7. クチコミ!クチコミ!クチコミ!
結局な、クチコミやねん。クチコミは商売の王様や。クチコミは全てを解決すると言っても過言じゃないくらいや。他の全てがあかんくても、良いクチコミが大量に広がったらそれで商売は上々間違いなし。そのくらいクチコミは大事なんや。
お店が路地裏にあっても、店長の愛想が悪くても、クチコミが良かったら客は来るで。あー、でも、どんなにクチコミが良くても、月見団子屋さんではあんまり儲からんかもしれんけどね
アホになった個人開発
さすがにクチコミの大事さを分かってない個人開発者はあんまりおれへんやろうけどね。でも、商売の王様のように扱ってない人はたくさんおるやろうね。
アプリストアでも、評価の数が少なかったり、評価が悪かったりすると、ダウンロードする気なくすやろ?
自分のアプリを気に入って使ってくれてる人には、どんどんアプリストアで高評価してもらうようにお願いしていこうな。遠慮はいらへんで。ワイはな、アプリに不具合があって問い合わせてきたユーザーにもアプリストアの高評価をいつもお願いするんや。結構みんな高評価してくれるで。
8. 外国人に納豆を食わそうとすな
外国人に納豆を食わそうとしたらあかんね、うん。好みが違うからね。梅干しもあんまり好きじゃないらしいよ。
日本人向けに納豆が売れたとしても、英語のメニューを用意しただけで外国人も買ってくれるわけでは無いんよ。そらそやね。飲食店のケースやったらそれは分かるわな。でも、個人開発やとやってしまうんやわ。
ちなみに、これは日本人と外国人の違いの例で出したけど、日本人の中でも、違いはあるから気をつけてや。高校生向けのカフェと高級懐石料理店では、あらゆる点でやるべきことが違うしね。
あ、ちなみに、ペルソナって言葉はちゃんと海に流してるよね?あれも商売センスを台無しにする筆頭ビジネス用語やからね。高級懐石料理店に来る客は色々おるで。中小企業の社長もおるやろうし、接待で来とるサラリーマンもおるやろうし、お祝いで家族で来ることもあるやろうな。中小企業の社長って言っても、みんなそれぞれ違う人や。好みも違えば、性格も違う。
みんな違うんやったら、ほなどういう人を満足させるサービスにしたらええの?って思うやろ?
既存のお客さんのうち、誰か1人にめっちゃ満足してもらえるサービスにしたらええんよ。そのお客さんが、めちゃくちゃ特殊な趣向を持っとって、その人にしか刺さらへんサービスになってしまう可能性なんて無いんやから。誰か1人に刺さったら、他の人にも刺さるんよ。
それができたら、次は違うタイプの人を誰か1人狙って、満足させられるようにする。それだけや。
な?ペルソナなんて言葉、なくても困らへんでしょ?
アホになった個人開発
多言語対応したら世界中に使ってもらえると思ってる個人開発者おるやろ。ワイも最近これやってもうたわ。失敗失敗。ラーメンやったらメニューを英語にするだけでええかもしれんな。でも、タコ焼きを外国人に売りたいんやったら、違うアプローチが必要やろうな。
誰に向けてアプリを開発するのか、これも間違えがちやなー。ペット情報を共有するためのSNSを作ったら、ペットを飼ってる人たちが使ってくれるやろ、みたいなやつな。ペットを飼ってる人、という顔の見えないユーザーのために作ったアプリは大体爆死するわ。逆に、身近にいるペットを飼ってる誰かさんのために作ったら、その人に似たような人はたくさんおるやろうから、少なくとも多少は使われるアプリになりそうやね。
9. 自分の店に客として行きなはれ
ラーメン屋を開いたらな、ちょいちょい自分でラーメン食べてみるんやで?できれば、客として店に行けたほうがええな。味は落ちてへんか?サービスの質は悪くなってないか?改善すべき点はないか?自分のサービスを点検するのは、自分で体験するのが一番や
ラーメンアレルギーの人がラーメン屋を経営するのは、ちょっとしんどそうやろ。無理ではないと思うで。無理ではないと思うけど、かなり難易度が上がるはずや。自分で体験できへんもんを改善していくのは難儀やで
アホになった個人開発
アプリを作ったらな、自分で使えるもんの方がええ。味見もできるしな。味見ができひんモンをお客さんに出すのはやめといた方がよさそうやろ?
個人開発界隈ではよく言われるんよ。自分で使うためのアプリを開発するのがええって。それは、自分で味見ができて、体験ができて、改善点を自分で見つけられるからや。商売をする上で、そのほうが圧倒的に楽なんや。
自分が使わへんアプリでも、無理ではないで。でもその場合は、ユーザーインタビューはかなりせなあかんやろうな。飲食店と違って、ユーザーの顔は見られへんからな。顔色で満足度をチェックできひん分、インタビューでカバーせなあかん。それができるんやったら、特に問題はないで
10. バズを過大評価したらあかん
最後や。飲食店も、テレビとかで取り上げられたら、バズることあるよね。まぁバズの威力はたしかにデカい。人もめっちゃ来るし、認知もされるしな。でも、一回バズったら、もう商売安泰なわけではないんよ。チャンスではある。けど、それを生かすかどうかはこれまで散々話してきた基本ができてるかどうかで決まるわけよ。商売は、リピートしてもらわな成り立たへんからね。バズって1回来てもらっても、リピートされへんかったら、あんまり意味ないわ
アホになった個人開発
これは、個人開発者全員に当てはまるんちゃうかな。特に開発中は、これをリリースしたらバズるんちゃうやろかという期待と、バズらんかったらどうしようという不安、熟練のベテランでも、多少はあるんとちゃうやろか。これがおもろいとこでもあるしな。実際、リリース直後にバズることもあるから、あながち的外れな期待なわけでもないわな。
バズに価値がないわけではない。一回バズったら、SEO的にもASO的にも有利になるしな。でも、過剰に期待したらあかんな。そして、バズらんかったとしても、別に落ち込む必要はないわ。そんなことより、使ってくれた人が使い続けてくれるかどうか、そっちの方が100倍大事よ。
バズったら儲けもん、くらいに考えとかんとな。仮にバズったとしても、どっちにしろその後も地道な継続改善努力ができへんかったら、個人開発でお金儲けはできへんわ
これが、ワイが発明した「飲食店経営してないときだけアホになる理論」や!
あんさんの商売センス、これを機に解放したってや!
お後がよろしいようで
長々とお金儲けについて話してきたけどもやな、一番大事なのは、楽しむことやからな。ワイは末長く楽しむためにお金儲けは不可欠やと思っとるけど、楽しめればなんでもええんや。
あんさんのスタイルに合った個人開発ライフ、楽しんでや!
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— Sho | 個人開発者 (@print_sho) 2024年1月23日
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